はじめに:「かゆい」の辛い。
筆者は「かゆい」のが苦手です。ついつい掻きむしってしまいます。その後、薬品を塗って悶絶しています。
しかし「かゆい」って、なんでしょう?
皮膚の感覚は、「触覚」「圧覚」「温覚」「冷覚」「痛覚」の5つと言われてます。「かゆみの感覚」はありません。
でも「かゆみ」って感じますよね。何故でしょう。
ということで、今回は「かゆみ」の話です。
1.かゆみの原因
「かゆみ」とは「引っ掻きたくなるような不快な感覚」と定義されてます。
かゆみは身体を守る防衛反応のひとつなのだそうです。
以前は、「弱い痛みがかゆみである」として、痛覚の一つと考えられてきました。
しかし、最近の研究で、痛みとかゆみを伝える神経はそれぞれ別であることがわかりました。つまり「かゆみの感覚」というのが別に存在するのです。専門的には「かゆみを伝える専用の神経回路」があることが分かってきました。
痛みの神経回路はかゆみを伝える神経回路を抑制することがわかったそうで、これが理由で、かゆいところを引っ掻くと痛みの神経回路が活動し、かゆみの神経回路の活動を鎮める仕組みになります。
他人がかいてるのを見ると自分もかゆくなることがあります。この、いわゆる「かゆみの伝染性」はなぜ起こるのでしょう。
痒みを見たり想像したりすると、脳のかゆみに関するつながりが強化され、それが原因で掻きたくなるという現象が起こる、ということが明らかになりました。
・・・筆者も、この文章を書きながらムズムズしてきましたよ。かゆい。
2.かゆみと言えば:「蚊に刺されると何故かゆい」
蚊に刺されるとかゆくなる理由は、蚊の唾液に含まれるタンパク質に対するアレルギー反応によるものです。
蚊に刺されること自体に「痛み」は伴わないそうで、あくまでも「かゆみ」だけを残します。
「刺されるとかゆくなる」ことで、蚊は、その存在を知られてしまいます。ただでさえ、蚊は、いろんな病気を媒介することで忌み嫌われているのに、なぜ、「かゆく」することを残しているのでしょう。生存戦略的には「かゆみ」を失くす方に進化しそうなものですが。
これは、逆に考えることで、説明がつくかもしれません。つまり、「蚊に刺される側」が、「その存在を検知するように進化した」のだと。
蚊は、いろんな病気を媒介します。死に至る病も媒介します。なので、刺される側は「存在を検知しないと」淘汰される可能性が高かった、のではないでしょうか。あくまでも「個人的な仮説」ですが。
そう考えると、かゆみに悩まされるのも、生き残るための進化の証なのかもしれません。
猫の例ですが、「猫がマタタビを好む」のは、嗜好だけでなく「蚊に対する防御」という理由があるのだとか。
3.他の「かゆみ」:汗疹とか湿疹とかかぶれとか。
「かゆみ」には、アレルギー反応以外にも、いろんな理由があります。代表的なのは以下の3つです。
汗疹:汗に含まれるミネラルや老廃物が汗の通り道をふさぐことで、汗をうまく排出することができなくなり、皮膚の内部にたまった汗が発疹を形成します。行き場を失った汗が皮膚組織を刺激して炎症を起こし、かゆみを引き起こします。
湿疹:汗による刺激、植物や金属・化学物質によるかぶれ、虫刺され、日光、ドライスキンなどがきっかけで起こります。
かぶれ:皮膚に何らかの物質が触れ、それが刺激やアレルギー反応となって炎症を起こしたもので、これもかゆみを伴います。
これらを読むだけで、かゆさが伝染しそうですね。かゆいかゆい。
4.かゆみの対処法
かゆい部分を冷やして、皮膚の温度を下げることで、かゆみの知覚神経の興奮が収まり、かゆみが和らぎます。まずは「冷やす」のが肝心なようです。
その後、症状に合わせて、保湿剤を塗って保湿したり、皮膚に炎症が起きている場合は外用剤を塗ったりして症状を抑えることになりますが、「かゆみの種類・原因」によって対処法が違いますので、皮膚科を受診して、適切な対応をするようにしましょう。
「かゆみ」は「我慢しないで病院へ」です。
<まとめ>
今回は「書いててかゆかった」です。本当に「かゆさ」って伝染するんですね。
この記事を読んでかゆくなった方は、どうぞ冷やしてくださいね。
かゆみはただの不快感ではなく、生体を守る大事なセンサーの反応でもあります。ですので「軽視」は危険です。
筆者も「かゆみが酷いとき」は、素直に「病院に行く」ことにしたいと思います。かゆいかゆい。
今回は、ここでおしまい。



